暦の上では間もなく立春。日本の文化には節分(豆をまいて鬼を追い払う)がありますが、幼稚園では、誰にでもある「自分の心の中の弱さ(泣き虫・おこりんぼ・いじわる・自分さえよければ・・・など)を知りつつも、その鬼をも受け止めて・・・」と捉えています。集団(社会)で過ごす子どもの世界にも様々な心の葛藤があります。友達との関わりの中で、相手の話に耳を傾けられず強引だったり、うまくいかないことを他人のせいにしたり、互いに自己主張(我)が強ければ強いほどトラブルに発展します。また、目の前のことを受け止められず気持ちを切り替えることができないと自分自身が苦しむことにもなります。心のセルフコントロール(自制)、相手と折り合いをつけながら、豊かなコミュニケーション能力を育むことを願い関わっています。さて、子どもにとって、ちょっぴり怖くて、楽しみな豆まきですが、数年ほど前から「奥歯が生えそろわず、かみ砕く力が十分でない5歳以下の子どもの窒息・誤嚥防止のため、硬い豆やナッツ類等を食べさせないように・・・」ということが内閣府から出されています。園では、節分で豆を食べることを控えます。ご家庭でも、充分にご注意ください。今月16日は、3年ぶりに芸術ホールで音楽発表会を開催します。満3歳から卒園間近となってきた年長の子どもたちが、友達と気持ちを合わせて発表します。一人一人がいきいきと、その子らしさを存分に発揮しながら、仲間と共に音楽を楽しむ。曲に合わせて自分の心を表現する。そんな楽しい経験の場になるよう取り組んでいきたいと思います。どうぞ、お楽しみに!
園 長 中村 享子